2010年11月15日月曜日
11月13日号フロントより
野鳥の鳴き声が時折響くほかは静かな、早朝の戸隠森林植物園。ここにほぼ毎週末、野鳥の調査をする柳町中学校1年生・宮澤小春さん(13)の姿があります。耳を澄ませ、こずえに目を凝らしながら、園内の3キロのコースを3時間かけてゆっくり歩き、どんな鳥が何羽いたかを記録します。
小学校低学年のころから、山好きの祖父母について飯綱や裾花川沿いの森を歩き、自然に親しんできました。5年生の夏休み自由研究で、猛禽類のアオバズクが巣の下に落とす餌の食べかすを分類。アオバズクが餌にする昆虫が夏休みの期間内で変化する様子を明らかにしました。「集計する過程や、結果から見えてくる発見が楽しい」。本格的な鳥の研究に取り組むきっかけになりました。