2010年11月30日火曜日
11月27日号のフロントから
東の空に冬の到来を告げる「オリオン座」が輝き始めた。ボロシリケイトグラス(耐熱グラス)作家・早川和明さん(27)の創作テーマは“宇宙”。ガスバーナーを使い、2500度を超える炎の中で制作された作品をのぞくと、そこには幻想的な宇宙の神秘が宿る。
4年前、曾祖父が建てた築100年余の土蔵に、工房「Sow GLASS」を設立した。Sowは早、創、奏、想などたくさんの思いを込めたネーミング。英語では「種をまく。流布する」の意味で、「ガラスを通じて、人々に感動の種をまくのが、僕の仕事」と早川さん。
掲載作品の蓮のオブジェ=写真右=は“宇宙にひとつだけの花”。泥の中でも花を咲かせる蓮をイメージして、苦難に負けず自分らしい花を咲かせてほしいという願いを込めている。
「心は宇宙よりも広い」。この言葉を制作の最も大切な心構えとし、ガラスの中に小宇宙の不可思議な世界を表現する早川さん。今秋の第30回記念長野工芸展で、審査委員賞に輝いた。
2010年11月22日月曜日
11月20日号フロントから
重厚なピアノの旋律に乗って筆が躍る。力強く波打つ線、優雅に伸びる直線、穏やかな曲線。一つ一つの線に情感がこもり、物語を紡いでいく。
書道家・長谷川明扇さん(50)=富竹=にとって、ピアノとの共演は初の試み。一つの音、一節のメロディーがどんなイメージを呼び起こすのか—。リハーサルで見せた表情には、新たな出合いへの期待があった。
高校卒業後、手島さんが校長を務める日本書道専門学校に進学。古典を徹底的に学ぶ一方で、東洋の精神性と現代的な感覚を融合させた創作文字「象書」を知る。会社員を経て40歳で独立。現在は市内などで書道教室を主宰しながら、海外公演や舞台などのパフォーマンスを積極的に行う。
200人を超える教え子の半数が中学生までの子ども。「基本を大切にしながら、自由に表現する楽しさも伝えたい」。広がる可能性を前に、使命を感じている。
2010年11月15日月曜日
11月13日号フロントより
野鳥の鳴き声が時折響くほかは静かな、早朝の戸隠森林植物園。ここにほぼ毎週末、野鳥の調査をする柳町中学校1年生・宮澤小春さん(13)の姿があります。耳を澄ませ、こずえに目を凝らしながら、園内の3キロのコースを3時間かけてゆっくり歩き、どんな鳥が何羽いたかを記録します。
小学校低学年のころから、山好きの祖父母について飯綱や裾花川沿いの森を歩き、自然に親しんできました。5年生の夏休み自由研究で、猛禽類のアオバズクが巣の下に落とす餌の食べかすを分類。アオバズクが餌にする昆虫が夏休みの期間内で変化する様子を明らかにしました。「集計する過程や、結果から見えてくる発見が楽しい」。本格的な鳥の研究に取り組むきっかけになりました。
2010年11月8日月曜日
11月6日号フロントより
2010年11月1日月曜日
第2回漢字検定が終了しました
登録:
投稿 (Atom)