山々が色づき、戸隠などは紅葉が見ごろだそうですね。
私も急に思い立ち、向かった先は妙高山。ふもとは木々が青いのですが、ゴンドラに揺られて中腹まで登ればそこは色鮮やかな世界。雲一つない青空の下、穏やかな時間が流れていました。
今週の週刊長野、1面は真田邸のふすまの下張りから見つかった「覚(領収書)」。興味深いのは不要の紙を買い取ってふすまの下張りにしたといったところ。現代はもはや無意識のごとく新品の紙を使っていますが、手で漉いていた当時は貴重品。思うに「大量生産」が可能になると反比例して「貴重」という価値が下がってしまうものかとあらためて思いました。
さて、余談ですが先々週、長岡までひとっ飛びしました。
行先は新潟県立近代美術館。新潟県出身の絵本画家・黒井健さんの原画展。たまたま妙高のコンビニでチラシを見つけ「これは絶対行かねば!」と息巻いていました。
黒井さんの代表作は「ごんぎつね」。輪郭ににじみを効かせて柔らかい雰囲気を醸し出す手法はまさに「ワンアンドオンリー」。画業40年という作品の数々をため息混じりで見入っていたら、いつの間にか2時間が過ぎていました。
会期は11月3日まで、あともう少しありますので絵本好きな人はぜひどうぞ。
(個人的にはぜひ長野でも開いて欲しいところですが…)